近年、新興感染症の発生によるアウトブレイクやパンデミック対策が様々な関係機関から提言されています。
実際に重篤な感染爆発が起きれば、結核病床を含めても感染症病床の絶対数は大幅に不足し、一般病院の病室を代用感染症病室にせざるを得ない事態が発生することは明らかです。
その時、感染系排水処理システムのない医療機関では感染症患者が排出する細菌やウィルスが大量に含まれている排泄物・嘔吐物・喀痰・臨床検査廃液など液状の感染性廃棄物の処理が重大な問題となります。
液状感染性廃棄物の施設内処理システムを持たない医療機関ではこれらを委託処理する以外に方法がありません。しかし、重篤なアウトブレイクやパンデミックにより社会システムが混乱する中、感染性廃棄物処理業者だけが通常の業務を遂行することが可能でしょうか。
エコ・フラッシャーを医療施設内に設置することにより、液状の感染性廃棄物を発生場所から最も近い場所で無害化処理することが可能となります。
エコ・フラッシャーは液状の感染性廃棄物を煮沸処理し、下水へ排水する施設内処理システムです。日常の感染性廃液処理だけではなく、非常時には病院機能を維持することに貢献します。
途上国での感染症対策
感染系排水処理設備や下水処理施設の整備されていない途上国では病院排水がそのまま河川に放流されています。そのような場所でも水と電気(or発電機)があれば、大量の細菌やウイルスが含まれている感染症患者の排泄物や喀痰などの感染性排水を煮沸消毒し、無害化することで、環境汚染を防ぎ、公衆衛生や感染制御に貢献することができます。
エコ・フラッシャーはトラックやワゴン車で移動できるため、屋外の緊急医療キャンプや臨時の感染症病床でも活躍することができます。
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